「新生児いるのに誰も譲ってくれない」新幹線の指定席で体験した善意強要。思わず譲りそうになった娘に伝えたこと【専門家助言】
年末年始の帰省ラッシュが落ち着き、日常が戻ってきた。
久しぶりの家族団らんを楽しんだ一方で、移動の大変さを痛感した人も多いことだろう。
東日本旅客鉄道によると、2025年の年末年始期間(12月26日〜1月4日)における新幹線の指定席予約状況は、
前年比103%と高い水準で推移した。特に上りの1月3日は予約が集中し、12月14日営業終了時点で約16万席が予約されている状況だった。
「お正月はとにかく混雑しますよね。昨今SNSなどで、公共交通機関におけるトラブルがしばしば報告されています。
なかには善意に腰掛けるようにして、席を譲るようになかば強要するケースもあると聞きますから驚きます。
特に指定席では、購入者が対価を支払って得た権利なので、譲る義務は一切ありません」
こう話すのは危機管理コンサルタントの平塚俊樹氏だ。
今回はお話を聞いたのはこの「指定席」をめぐってあるトラブルに巻き込まれた女性だ。
Kさんは、中学生の娘と高校生の息子を連れて正月に実家へ帰省した。1月3日、東京に戻る新幹線での出来事が今も腹に落ちないと話す。
「例年、年末年始の新幹線チケットは早めに取るようにしています。今年も早々にチケットをゲット。3人席の指定席を確保しました」
当日は始発駅から乗車。3人席の指定席に瑠璃さんと子どもたちが座った。
しばらくは平穏だったが、途中駅で多くの人が乗車してきたと話す。
「指定席の通路にまで人が雪崩れ込んでくるほどの混雑でした。例年、3日は本当に混雑しますし、仕方がないなと思っていたんですが…」
Kさん親子の席の隣に立っていたのは、新生児と思えるくらい小さな赤子を抱き、3歳くらいの子の手を引いた夫婦だった。
「気の毒だとは思いましたが、譲る義理もないので知らんぷりをしていたんですけれど…」
トイレから戻った娘がなかば怯えて、Kさんにスマホを見るように促してきたという。
「LINEで報告されたのは恐ろしい事実。なんと隣に立っていた父親が娘とトイレですれ違う際に
わざと聞こえるようにこう声を放ったというのです」
ー赤ちゃん抱いてるのに誰も譲ってくれないなんてこの世も末だな。
ー今どきの若者はマジで使えない。
「カチンときましたね。もちろん赤ちゃんを連れた移動は苦労も多いことでしょう。私も子どもを育てた経験がありますから、
理解できます。でもそれなら、ご自身で指定席を取るなり、並んででも自由席に席を確保すべきでしょう」
30代の男性にそのように言われた娘は相当怖がっていたと話す。
「『逆ギレされない?』『なんかされるんじゃない?』と怯えていたので、私と娘は席を代わりました」
平塚氏は、こう指摘する。
「指定席は購入者が対価を支払って得た権利です。善意による譲渡は美しい行為ですが、それを強要したり、
譲らないことを非難したりすることは権利の侵害に当たります。特に未成年者に対して威圧的な言動を取ることは、極めて不適切です」
Kさんは最後にこう話してくれた。
「帰宅後も、娘は『代わってあげたほうがよかったんじゃないか』と落ち込んでいました。
娘には指定席を購入しているこちらには権利があることをはっきりと伝えました。
相手はおそらく常習犯なんじゃないかな。その後の行動も怪しすぎました」
席はそれなりに対価(時間や金銭)をだして取得しているのですか、その男性にはそこを一度考えて頂きたいものです。
皆さんどうでしょうか??